「川合研究会」は川合一郎先生が健在であつた昭和30年頃、川合ゼミ2名と吉田義三ゼミ(経済学部)1名による川合先生宅での月1回の勉強会が始まりで60年以上続いている。
その間、同期の両ゼミ出身者を中心に輪が広がり、会員の転勤や川合先生がお亡くなりになってからも中断することなく続き、更に東京支部も出来て会員は最大40名を超えたが、現在は東西併せて30名前後に留まっている。
数年前までは年に一度は温泉の楽しみも含めて東西合同の研究報告会や講演会を行ってきたが、参加人数が少なくなり、今は中断している。
大阪は8月の夏休みを除き、毎月(第二土曜日)2時間の月例会、東京も3カ月に1回の割合で開いている。会員には博士号を持つ方も数人おり、実務経験者も交えて、その時々に問題とされるテーマにつき、単純な読書会ではなく、話題性のある図書の要約報告又は会員の専門的な研究報告を巡って討議を行う等、経済のみならず多岐にわたる分野の問題に取り組んでいる。
今年1月は昨年9月教材にした「資本主義という病」の著者・奥村宏氏を招き、討議内容を更に深める事が出来、大変有意義であった。又、当会のリーダー的存在の建部好治氏(経昭28年卒)は八十路を迎えて後のここ5年間に隔年で学会等から3回にわたり受章され、そのうち直近では公益財団法人日本税務研究センターから「税理士の部・選考委員会賞」を受けた。
(幹事:羽原顕三・商昭38卒)