「あべの天王寺サマーキャンパス2024」（8/24土・25日）の、プレイベント「大人のサマキャン」（8/17土〜23金）の中で開催しました。　「SDGs de 地方創生」カードゲーム（8/21水）についてご報告いたします。　（大阪市立大学の）OBの方もご参加くださり、＜思考のエクササイズ＞を体験していただきました。

　「あべの天王寺サマーキャンパス」は、2014年から続く地域活性イベントです。　大阪商工会議所 南支部が主催し、さまざまな企業が協賛、商店会等が共催、教育委員会や区役所等が後援しています。　地域を点ではなく面で捉え、行政区域を超えて「キャンパス」に見立てています。　街のいたるところで、夏休みの自由研究、大人のリカレントなどに役立つプログラムが体験できます。　ヤングファミリー層が転入している地域であり、ショッピングモールなどがあって他地域からの来訪も多い地域ということもあってプログラムに参加することで、地域を知って愛着をもつきっかけになるとともに、地元の事業活動の応援にもなります。

　そんな地域活性イベントのなかで実施したゲームでは、「若年人口が減少するまちの近未来」をシミュレーションしていただきました。　行政と住民の役割を担い、設定されている個々のミッションをクリアしていただくことと、若年人口が減少する問題に立ち向かっていただきました。　ゲームのルールはシンプルで、そのルールさえ守ればあとは自由です。

　このゲームは、誰かと競って、勝敗がつくものではありません。　若明確な正解はなく、一人ひとりの行動によって、未来が変わるというものです。　現代社会の縮図のような内容で、意思決定のタイミングや、リーダーシップ、水平的な関係性など、会社や地域コミュニティなど、組織の在り方に通じるところがあります。

　ルール上の制約が少なく、自由度が高いぶん「現実社会の常識」が見えない壁となって、最初はどのように振る舞えばいいのかわからないと、戸惑う方もいらっしゃいました。　「まずはやってみませんか」と声をかける方が現れ、時間が進むほどに「まち」に見立てた空間に一体感が生まれるようになりました。　終盤には、協力しあってプロジェクトを実行していました（写真）

「SDGs de 地方創生」カードゲーム（8/21水）状況（ ↑ クリックして拡大)

　ゲームが終わった後は、普段は参加者同士ふりかえりをする時間を設けています。　この日は、主催者である大阪商工会議所 南支部のご担当者にも参加していただいてましたので、「あべの天王寺サマーキャンパス」が10年以上続くまちぐるみのイベントに成長した背景など、お話しをうかがいました。　ゲームの参加者には、仕事で「まちづくり」に携わっている方もいらして、お仕事にも役立ちそうなお話が聞けたようです。

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このゲームは、学校や市民講座のほか、企業研修で、管理職向け、部署横断的な取り組みを始める際のチームビルディング、飲みニケーションの代替など、多様な場面で実施されています。　ご関心があおりの方は、お気軽にお問合せください。

大阪市立大学大学院　創造都市研究科　出身
kazenohito lab
問合せ先：kazenohito.lab@gmail.com