と き:2019年3月16日(土)
ところ:学術情報総合センター1階文化交流室
2019年3月16日(土) 学術情報総合センター1階文化交流室において大阪市立大学生活科学シンポジウム『食生活を科学する』が開催されました。
はじめに、岡田進一研究科長より本シンポジウムの開催趣旨について説明がなされた後、羽生大記教授の司会のもと、食・健康科学講座の4名の教員による教育講演が開催されました。中台枝里子准教授による「長寿と食事の関係を科学する:長生き線虫さんの食生活」、金東浩准教授による「日韓の食生活を支える発酵食品を科学する:あなたの健康を守る微小な生き物たち」、安井洋子准教授による「ダイエットを科学する:あなたの選んだダイエット、大丈夫?」、上田由喜子准教授による「アスリートの食生活を科学する:このお弁当でレギュラー奪取!」と、各先生の研究分野の立場から『食生活を科学する』講演内容でした。
特別講演では、元辻調理師専門学校日本料理特任教授・谷口博之先生が「日本料理を科学する:伝説の釣り・食紀行 オーパ!(開高健著) 調理担当者が語る日本料理の真髄」としてご講演されました。谷口先生は、市大の卒業生でもある作家、開高健氏の釣り・食紀行に調理担当者として同行され、料理の楽しさ・時には大変さ、いかに美味しそうで、かつ美味しくするかについて現地で奮闘されたことを多くの写真とともに紹介していただきました。さらに、「日本調理とは引き算の料理である。」という言葉から、日本料理の最も基本となる出汁について、また、箸や包丁などの調理器具についても解説していただきました。日本料理は、五つの料理法(煮る・焼く・蒸す・揚げる・生食)、五色(赤・青・黒・白・黄)といわれるように、「五」が大切にされています。そして、私達の「五感」を研ぎ澄ませることができるのも日本料理であることを改めて気付くことができた大変有意義で貴重なご講演でした。
今回のシンポジウムをご担当されました先生方、ありがとうございました。