開催日時:2017年10月7日(土曜日)午後2時30分より7時
開催場所:神戸大学六甲倶楽部(帝国劇場地下2階)
平成29年度の東京有恒会総会は、荒川学長、尾山有恒会会長、坂根コマツ相談役、牧野有恒会副会長のご出席を頂き、総勢で60名余の参加となりました。比較的若い層と、女性の参加者が少なかったことは、これからも運営上の反省点として残りました。
今回は、大阪市立大学の改革の現状と、大阪府立大学との統合による新大学設立について、
荒川学長よりお話を頂き、其の後に参加者の質問にお答え頂く形で、時間を十分に取らせて頂きました。荒川学長のお話ですが、先ず侍精神についてのお話がありましたが、これは前段では、大阪市立大学創設の経緯で五代友厚のお話に、後段でのお話では、新設大学に関する、学長の市や府との交渉姿勢に繋がるお話でした。大学の現状として、大学の運営費の大幅な削減の中で、大学教職員も大きく減員され、また優秀な教職員の確保が難しく、国際的にも認められた大学とするための活動に大きな支障が生じているお話でした。
新設大学につきましては、大きな飛躍を目指す大学の設立構想が第一であり、現在の大学予算の制約は論外であり、新大学の土地取得、大学施設の設立費用は勿論、運営費についても新大学運営に相応しい、予算を確保するために、市や府との折衝に厳しい姿勢(侍精神)で臨んでいくとの心強いお話でした。荒川学長への参加者の質問に対しても丁寧にご回答を頂き、参加者にもご満足を頂けたと思っております。特に、新設大学の構想、大学のネームバリューを挙げるためにも、大学の東京事務所の設立、大学のランキングを上げるための方針、大阪市の健康問題への取り組みなどが参加者の興味を引くところであったと思います。
新設大学の立地については、阿倍野、森之宮を中心とした、各キャンパスのアクセスも考慮した配置についてのお話、東京事務所についても前向きなお話を頂きました。
コマツ坂根相談役からは、地方創生に関する政府委員としてのご活躍の内容をお話頂きました。少子化の問題解決については、子育て環境からも地方の活性化が不可欠とのお話しや、大阪府経済の地盤沈下問題については、大阪が発祥の会社が、本社を東京から地元大阪に戻すことも大阪の活性化のために重要とのお話でした。大学も企業にこの点を訴えていくべきとのお話も出ました。
総会の後半は、懇親会でのビンゴゲームで盛り上がり、これも景品をご協賛いただいた、住友ベークライト様、サントリーコーポレートビジネス様、アシックス様、阪和興業様、ツカキグループ様、旭化成様のご協力のお陰だと感謝申致しております。
最後は、参加者全員で逍遥歌を合唱し、無事に終えることができました。来年は老若男女100名の参加を目指し総会を盛り上げたいと思います。今後も全学同窓会東京有恒会をよろしくお願いいたします。
東京有恒会会長 深尾愛二郎