とき 平成30年11月17日
ところ 東京駅地下「日本海庄や」
己求会とは、弓道部OB会の名称です。戦後の弓道部発足の頃の仲間で東京近辺にいる者の集まりを「関東己求会」と称し、毎年2回、懇親の集いを重ねています。大阪から仲間が参加してくれたこともあり、やはりクラブ活動という絆はいつまでも深いものです。
絆の元々の要は、弓道部発足当時の素晴らしい師範、文学部教授の橋本元二郎先生です。昭和30年、橋本先生の肝いりで弓道部が発足しました。先生は当時弓道六段・教士。元々は大阪高商時代に弓道部で鳴らした名選手でしたが、そこから想像する厳めしさは全くないおもろい紳士でした。
米軍の接収跡の小屋に巻き藁を置き、グランドの片隅に土を盛り上げただけの野っ原道場です。橋本先生は硬軟自在に我々を野武士に仕立て上げ、弓道部発足翌年(昭和31年)に、関西学生弓道連盟の二部リーグで全勝優勝、一部昇格に導きました。それが我々の絆を固くしたのです。集いで談たまたまその頃に及ぶと、長老先輩は興奮してボルテージが上がり、周りはちょっと辟易するのです。絆も時にはしんどい゙…。
(高橋 宏 記 経昭34)
左から京谷(商昭35)、安永(法昭32)、谷口(法昭32)、大橋(商昭34)、高橋(経昭34)、谷口(旧姓伊勢村 家昭35)、須藤(商昭35)
右写真は当時ご自宅での橋本先生