と き:平成29年3月15日(水)午後2時
ところ:大阪市立大学 学長室
平成29年3月15日(水)午後2時から荒川学長を囲んでのWPC座談会が催されました。全学同窓会の中に女性部会(WPC)があること(初めてできたこと)を知っていただくのがこの座談会の第一の目的です。さらに、女性にとって魅力的な大阪市立大学について、また、大学内で女性が学習・研究しやすい環境づくりなど、2時間にわたりなごやかに懇談がなされました。
まず、大学はこれから学生に対してどのような教育を行なうのか、その結果として社会にいかなる人材を輩出していくのかが話題となりました。その中で、さまざまな分野で活躍する諸先輩がいることは学生のモチベーションを向上させるために重要という点については皆さんが共感されるところでした。しかし、どこでどのような卒業生がいるのか、ほとんど市大卒業生は知らない。卒業生の状況を把握しているのは、ゼミ単位、部活動単位が中心で、全体像がわからない現状は改善する必要があるのではとの意見が出ました。その望ましい方法は不明でまだまだ検討の余地があることを確認したところです。また、市大は少ないスタッフと予算で優れた人材を輩出してきている点を内外へ発信をして、大学のブランド力を高めてほしいとの要望に対して、学長からも大学の広報についても力を入れているところだとの言葉をいただきました。
つぎに、昨年6月の「イクボス宣言」は画期的なものであるので具体的にその内容について伺いました。また、民間企業や弁護士会では、女性活躍支援を積極的に導入しており女性管理職の割合を増やす方法など具体的な内容がメンバーから紹介されました。「イクボス宣言」は職員向けであるが、上司が部下の育児や介護の状況を把握する必要もあり、そのような意識改革をもたらすと期待できるとのことでした。女子学生も増えている中、ベビーチェア・おむつ替台があるトイレなどの整備が社会全体で進んでいることから、大学はどうなのかについて話が深められました。病児保育や休憩室については、保育園と保健管理センターの連携を考えているとのことで、女性休憩室などもあれば良いのではとの意見もありました。市大が女性に配慮した大学であり、活躍する女性も多いとなれば、社会的に注目度も高まるし、今後の展望を考えると、社会で活躍する女性が多いことが大学のステータスの向上になるのではと期待する意見も出ました。生活科学部は、関西にとどまらず日本の中でも活躍する女性を輩出してきたのは注目すべきです。
最後に、大学の建物や設備を女性の視点でみるとどうなのかと、話が広がりました。学情1階に研究者が横断的に交流できるオープンカフェバーラボを設置することや、貴重な植物がある場所を記した地図を作る予定であることが学長から紹介されました。また、メンバーから1号館のように日本建築学会で認められている近代建築物があるとの指摘があり、今も実施されているキャンパスツアーが卒業生や在学生だけでなく、市民にも気軽に楽しんでもらえる場所になることに皆さん賛同された次第です。
市大は時代の変化を先取りしてきた歴史がある大学なので、女性にも魅力的な大学を実現していただきたい、そのための協力は惜しまないとのWPCからの希望を確認して懇談会を終えました。