硬式野球部は、平成29年近畿学生秋季リーグ戦で24年ぶり3度目の優勝を成し遂げました。当日は大勢のOB、一般学生、選手の家族ほか、近畿学生野球連盟会長の荒川哲男学長も球場へ駆けつけ、ナインを祝福しました。優勝のニュースは朝日新聞、読売新聞、スポーツニッポンが写真入りで伝え、市大の存在を大きくアピールしました。
優勝を決めたのは10月24日、豊中ローズ球場。ライバル神戸大を4-2で下して優勝が決まった瞬間、観客席全部から大きな拍手と歓声が上がり、選手たちは辻盛英一監督(経平12卒)を胴上げして、喜びを爆発させました。
リーグ戦の成績は10勝3敗、勝ち点5。春に優勝した和歌山大、前年秋まで15シーズン連続優勝の強豪奈良学園大から序盤に勝ち点を挙げ、勢いをつかみました。9月24日以降は無敵の8連勝で、一気に頂点まで昇りつめました。
最優秀選手賞に輝いた河村祐輝二塁手(生4)強肩捕手の土井岳主将(法4)切り込み役の1番打者町田和資中堅手(工4)ベストナイン指名打者の北野智大選手(経4)を中心とする最上級生が、強いリーダーシップを発揮してチームをひとつにまとめました。5番の篠原漣一塁手(経2)6番の寺田貴輝左翼手(生3)はそろって打撃絶好調で、ともにベストナインを獲得。左腕玉井光投手(経2)はリーグ最多の4勝を挙げて最優秀投手賞に輝き、頼もしいエースに成長しました。桐蔭高(和歌山)で平成27年春に甲子園出場経験がある橋中基岐遊撃手(経2)は、和歌山大戦で本塁打を放ちました。
硬式野球部は昭和63年以降、高校の課外活動の実績を加味する経済学部の「ユニーク選抜(一芸入試)」の効果で甲子園経験者や力のある選手が続々と入部するようになり、平成4年秋、5年秋と2度リーグ優勝を果たしました。その後、優勝から遠ざかっていましたが、平成22年に就任した辻盛監督の積極的な攻撃野球が、8年目で大きく開花しました。
夏場は球速を時速160kmに設定した打撃マシンで打ち込みました。試合では全員が初球から積極的にスイングします。送りバントはほとんどしませんが、上位下位どこからでも攻撃がつながり、大量点を奪うことができます。私学にもひけをとらない攻撃力に加え、投手を中心に守りも堅実でした。
次の目標は、神宮球場の全国大会出場です。この秋は、明治神宮大会近畿地区代表決定戦であと1勝及ばず、無念の敗退となりましたが、夢は手の届くところまで来ています。卒業生、大学職員、そして現役学生のみなさん、硬式野球部に熱い応援をよろしくお願いします。
(硬式野球部OB 出崎敦史 文昭58)
胴上げで優勝の喜びは最高潮
優勝旗と荒川学長を中心に左は土井主将、右は辻盛監督