と き 11月25日(土)
ところ 高原記念館学友ホール
11月25日(土)午後、同窓会主催、就職支援室協力による「民間企業に勤める卒業生と現役学生の交流会」が高原記念館で開催された。
第一部(14:00~16:00)では、大手企業に勤める卒業生6名がパネリストとなり、就職活動や入社後の仕事などについて体験談を披露、現役学生約30名が熱心に耳を傾けた。
その後の第二部(16:00~18:00)では、立食形式でパネリストと現役が交流し、学生側からの突っ込んだ質問や卒業生の本音トークが交わされた。
今回は、同窓会から、NTTデータ、NTT東日本、大和証券、東京海上日動、パナソニック、三井住友銀行に勤務する入社1年目から8年目までの卒業生にパネリストとして参加を依頼し、学生側は6つの学部から30名の参加となった。就職活動を目前にしているタイミングもあり約半数を3回生が占めた。
第一部では、パネリストが志望企業の絞り込みや就職活動のことを訊かれ、一般企業をサポートするような業務に就きたいと思った、ものづくりに強く惹かれた、グローバルトップを目指すという社員の言葉に惹かれた、会社訪問をしてこの人たちと一緒に働きたいと思った等、各人各様の動機が語られたが、選び選ばれる立場で、熱心に就職活動に取り組み、業界や企業についての情報収集や面接準備に怠りなかったことが感じられた。
採用面接に関しては、見込みがあると思うから厳しい質問が飛んでくる、自分が得意とすることはしっかりPRすることが大切、すらすら言えるより答える中身、相手が何を求めているかを正しく理解し冷静、誠実に答えることが大切、等の貴重な意見を聞くことが出来た。
また、多くの企業が学生同士のグループディスカッションの場を設けているが、相手の言うことに耳を傾ける姿勢があるか、わかりやすく伝えることが出来るか、まとめる力があるかなど、細かく観察されていると感じたとの発言があった。
就職直後は、環境の変化、世代間コミュニケーション、自分に課せられた役割や目標等、大きな戸惑いと学生時代にないプレッシャーを感じたが、互いの立場を理解して助けあうことの大切さ、失敗したときの影響も考えた組織的行動、大きな案件をきちんとクロージングできたときの達成感など、卒業生がそれぞれにうまく職場に適応し活躍している様子が伝わり、頼もしく感じる学生が多かったのではないかと思われる。
限られた時間ではあったが、女性の活躍の場が増えていることや会社よっては女性が担う業務が元々多いこと、女性の働きやすさを支える会社制度(産休、育休、転勤、職種転換がどなっているかについても話が及んだ。
そして最後に、後輩へのアドバイスとして、次のようなコメントがあった。
・就活はこれが正解というものがあるわけがなく、先輩の話を多く聞いて役立てて欲しい。
・面接は困らせるためではない、あなたに興味がある証拠と思えば良い。
・ゲーム感覚で楽しむくらいの気持ちでやってみては?
・様々な業界の話を聞ける機会はこの時期しかない。遠慮なく企業,先輩を訪ねるのが良い。
・就活は自分自身を見つめ直し、理解する機会でもある。
第二部はパネリストと卒業生の懇親、交流会。少しくだけた雰囲気のなかで第一部では聞けなかったことや業界/会社固有のことについて学生から個別に質問をし、パネリストはそれに答えつつ、第一部では伝えきれなかったことを本音混じりに伝える貴重な機会になった。また、話が弾むにつれ、自分が勤務する会社を忘れ、先輩が親身になって後輩にアドバイスを送るとても温かい場になり大いに盛り上がった。パネリスト同士の交流や同窓会メンバーも混じっての懇親の場ともなり、2時間とやや長めの設定だったが、時間ギリギリまで楽しそうに話が途切れなかったのが印象的だった。
民間企業に勤める卒業生との交流会は今回1年半ぶりに開催されたものであるが、同窓会では、今後年に一度の定期開催を予定している。今回参加者からでた意見を踏まえ、より中身が濃く有意義なものにしていきたい。そして、今回、参加した学生の中から次の機会にはパネリストとして登壇してくれることを楽しみにしたい。
(同窓会 北村吉文)