と き:2019年 12/14(土)13:00~16:00
ところ:大阪市立大学文化交流センター大セミナー室
総会に先立ち、開高健関西悠々会作花済夫会長からの挨拶に引続き、大阪市立大学橋本文雄副学長より、「自身は経済学部教授ではあるが文学部哲学科卒で、開高健作品には大いに関心があり、また悠々会「読書会」(50回以上も継続実施)には敬意を表する」等ご挨拶をいただいた。
今回総会で退任の森本喬事務局長と後任の浅田恒夫事務局長の挨拶の後、2019年度活動報告、2020年度活動計画案および2019年度中間収支報告があり満場一致で承認された。
第8回講演会は満員の盛況の中、坪松博之公益財団法人開高健記念会理事(サントリーホールディングス株式会社勤務)から「絶筆『珠玉』の周辺」と題してお話をいただいた。
坪松氏はサントリー広報部勤務時代以降、開高健と一緒に最後まで仕事をされた間柄で「作家開高健」を身近に表も裏もよく知る人として有名。今回講演用に準備された精緻な資料をベースに、開高が晩年のめり込んだらしい「宝石」を核とした小説「珠玉」(「掌のなかの海」「玩物喪志」「一滴の光」の3篇)について、作品の成り立ち、表現、その後の話等、色々な裏話を交え、開高ファンにとってはたまらない数々のエピソードをお話いただき、堪能した。
最後の懇親会では、開高ファンの拡大(特に若い層)を図るため東京・開高健記念会ではどのように取組んでいるか等質問・意見が活発に出され、熱気は継続し、恒例抽選会(景品:ウイスキー〈サントリー〉、学長ビーフシチュー・市大赤玉ポートワイン〈市大・市大同窓会〉、書籍〈たる出版〉、開高ゆかりの地の田辺大根)でお開きとなった。
(文責 植田浩吉)
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2020.01.14