「五代友厚と桜まつり」 開催
と き:2022年3月29日(火)
ところ:造幣局本局
去る3月29日(火)、大阪市立大学同窓会・五代友厚記念事業委員会は造幣局内のミントショップ2階ホールで「造幣局創立150周年記念ビデオ」等の上映と講演会を開催し、終了後、参加者は工場と博物館見学をしました。 2年前にこのイベントを企画しましたが、コロナ禍のため開催延期を余儀なくされて、今春やっと開催にこぎつけました。
参加定員50名のこの企画は満席の盛況となり、開会にあたって児玉同窓会五代記念事業委員会委員長から、大阪市立大学の祖にあたる大阪商業講習所の創立に尽力された五代友厚の顕彰と、五代にまつわる誤った通説を払拭するために正しい文献資料に基づく「新・五代友厚伝」の発行など五代の名誉回復の取り組みを行っていることの説明がありました。
また、造幣局監事の吉持敏彦氏(商昭58年卒)から歓迎の挨拶の中で、大阪市立大学と造幣局はともに五代友厚を共通の祖とすること、明治以降、大阪市立大学の前身校は造幣局とともに大阪の近代化に寄与してきたことなどの深い関係について紹介がありました。
講演会では、奥野聡子氏(本学経営学研究科客員研究員)を講師に招き、「造幣局 始まりの物語~なぜ大坂で造幣局は創設されたのか~」と題して講演されました。
幕末の開国後、日本の金銀交換比率が西洋のそれに比して大きな差異のあることが原因で金が海外へ流失して通貨不安、インフレの状況に苦しんだことから、貨幣制度の改革、近代化に迫られて明治4年に造幣寮(のちの造幣局)が大阪の天満に設立された。造幣工場の立地が大阪に決まった事情として、金属・燃料の輸入に必要な港湾施設を備えていたこと、大名の蔵屋敷あとの広大な空き地があったこと、水運の便が良いこと、大量の工業用水の取水が可能であることなど地の利に恵まれていたことが、造幣局大阪立地を決めるうえで大きな利点であったと解説されました。
参加者は工場と博物館の見学後、花曇りのお天気の下、三々五々、大川河岸の満開近しと思われる桜花(ソメイヨシノ)を観ながら帰途につきました。
〔写真〕五代友厚が香港から購入した硬貨圧印機の前で2班にわかれて記念撮影
文責:出原康雄(経昭42年卒、五代友厚記念事業委員会委員)
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【 2022/03/29(火)『五代友厚と桜まつり』 】写真
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