光の力でがん細胞由来ナノ粒子の
効率的な検出に成功
光の力でがん細胞由来ナノ粒子の
効率的な検出に成功
光の力でがん細胞由来ナノ粒子の効率的な検出に成功
ポイント
・500ナノリットルの微量サンプルに含まれる約1000個~1万個のナノサイズ細胞外小胞を5分で計測
・複雑な工程で検出に数時間を要していた超遠心分離機での工程を省略可能に
・細胞間コミュニケーションの革新的な解析や、がんを含むさまざまな疾患の早期診断に貢献
大阪公立大学 研究推進機構 協創研究センター LAC-SYS研究所の飯田 琢也 所長、床波 志保 副所長、中瀬 生彦 所長補佐ら研究チームの藤原 佳奈 氏(2023年3月 大阪府立大学 大学院理学系研究科 博士前期課程修了)と高木 裕美子 研究員らは、がん細胞由来のナノ粒子である細胞外小胞(エクソソーム、エクトソームなど)と抗体修飾ビーズの反応をレーザー光照射下で生じる光の力で加速。得られた集積体の立体構造を、共焦点光学システムを利用して解析しました。その結果、わずか500ナノリットルのサンプル中に含まれる約1000個~1万個のナノサイズ細胞外小胞(従来法の4000分の1に相当)を5分以内に計測できることを実証しました(従来法は数時間必要)。…
今回の研究では大腸がん細胞と肺がん細胞から分泌されたナノサイズ細胞外小胞を計測し、数時間の複雑な工程を要する超遠心分離工程を省略できる可能性も示しました。この成果は、がんを含むさまざまな疾病のマーカーとして期待されている細胞外小胞のハイスループット計測につながるものであり、超早期診断における全く新しい基盤技術を提供するものです。…
成果
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