大阪市立大学工学部大学院生の坂本真(まさ)宏(ひろ)君(26才)が、平成29年12月3日エディオンアリーナ大阪で行われたフライ級タイトルマッチ12回戦で第3ラウンドKO勝ち、WBOアジアパシフィック(AP)フライ級チャンピオンとなった。
ゴング開始から、坂本の軽快なフットワークのもと左ストレート、右フックが的確に顔面をとらえ、優位な試合運びとなった。しかし、対戦相手のクワンタイ・シスモーゼン(タイ)は元MBA世界ミニマム級チャンピオンであり、現在WBO AP フライ級1位。同級5位の坂本より格上であり、軽い相手ではなかった。第1、第2ラウンドの打ち合いは、坂本のパンチが鋭く的確であり優勢に思えた。第3ラウンドの中盤で、坂本の左右の連打で相手をコーナーに追い詰め、右フックでマットに沈め、初回のダウンを奪った。立ち上がりファイティングポーズをとるも、坂本の軽快なフットワークに追いついていけず、再三の連打を浴び、とどめとなった右ストレートが顔面に炸裂、2度目のダウン。第3ラウンド2分29秒のKO勝ちとなり、WBO APフライ級チャンピオンが誕生した。
坂本真宏は大阪市立大学工学部4回生の時、六島ジム所属のプロボクサーとしてデビュー。2015年全日本フライ級新人王となり、文武両道のボクサーとして注目されるようになった。工学部卒業後は大阪市立大学大学院に入り、工学研究科、修士課程機械物理系専攻し、材料物性工学研究室で酸化チタンの研究を行っていた。
荒川哲男学長が昨年11月のホームカミングデーで紹介。その直後のWBOフライ級タイトルマッチで木村翔(青木)にプロ初の敗戦を決したが、1年後猛訓練により、WBO APフライ級チャンピオンの栄冠を獲得した。対戦成績は12勝1敗7KOとなり、世界チャンピオンの挑戦には絶好の位置についたことになる。
大阪市立大学同窓会は坂本君を応援し、世界チャンピオン誕生まで頑張り、後援の輪を広げていきたいと思います。
(六島ボクシングジム 〒558-0004 大阪市住吉区長居東3-21-11)
全学同窓会副会長 生野弘道