今回取り上げるのは大学祭実行委員会(まつり)。銀杏祭は記憶に新しいが、あなたはまつりのことを詳しく知っているだろうか。2018年度委員長の大島宗悟さん(工・3年)と19年度委員長の谷口昂毅さん(商・2年)にお話を伺った。
大島さん(左)と谷口さん=11月13日、中村伸二撮影
——まつりはどんな活動をしているのですか。
谷口 学祭に関わる、ありとあらゆることを行っており、「局」と「専門職」という役割があります。局は情報宣伝局という看板作成やPRの仕事と、企画局という企画を運営する仕事に分かれます。
大島 次に、専門職と呼ばれる仕事を紹介します。「事務」は予算や備品の管理や説明会準備を、「施工」はステージの設営を行います。「パンフレット」はパンフレットの作成を、「協賛」は企業や地域の飲食店から協賛をいただくことを、「ホームページ」は学祭ホームページ作成を担当します。
看板も一つ一つ手作りで作成する=大島さん提供
——かなり専門的な仕事も多いんですね。
谷口 ステージ設営なんて普通の学生ではまずしないですよね。もちろん資格を取ったり、外部の監督に監修してもらったりしているので安全ですよ。
大島 また協賛やパンフレットの仕事は社会に出ても使える貴重な体験ができますね! 自分がしたい仕事を選べるので、やりたいことができます。
——まつりにはどんな人がいるんですか。
大島 大学祭が好きな1年生から3年生で運営しています。新歓で入ったメンバーと、常任と呼ばれる各サークルから派遣されるメンバーがいます。今年度はうれしいことに新たに派遣をしてもらう団体が増えました。
学祭をつくり上げる彼らの笑顔はまぶしい=大島さん提供
——他大学の大学祭実行員会と比べると人数が少ないように思われますが。
谷口 30人ほどで運営しています。正直人不足ですが、その分一人一人が責任をもって活動しています。また四者協などに協力していただいて、ふたば祭と銀杏祭は成立しています。しんどい時も多いですが、大変だからこそ支え合って学祭をつくっていく中で、家族のような強い絆が生まれます。
大島 学祭実行委員会と聞くと、大人数でヘラヘラしているイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし多くの学生や来場者、協賛者と関わる私たちは、真剣に意見をぶつけ合いながら、死ぬ気で学祭を運営しています。
まつりの仕事は配線作業にまで及ぶ=大島さん提供
——いつ活動しているのですか。
谷口 銀杏祭が終わった12月から新しい常任が選ばれます。そこから週に1度集まってふたば祭の準備が始まります。3月ごろの学祭前になると、かなりの頻度で集まります。そしてふたば祭を終えると、5月はのんびりして、6月から新歓で入った子を加えて銀杏祭の準備を始めていきます。夏休みごろからは週2で集まり、11月の銀杏祭まで走り抜けます。
——今年の銀杏祭の感想を教えてください。
大島 今年僕が目標にしていたお酒のトラブルによる救急搬送者0人を、皆さんのおかげで達成できたことが一番うれしかったです。さまざまな場面で言っていますが、学祭でお酒を提供できるのは当たり前ではありません。お酒も楽しめる学祭を守るために、これからも協力お願いいたします。
——まつりに課題点はありますか。
谷口 人不足の解消と、外部団体からのイメージを良くしていきたいという思いがあります。この二つの問題は相互に関係していると考えていて、イメージが悪いとまつりに関わってくれる人も増えないですし、まつりに関わる人が少ないと内情が見えにくくなり、イメージを良くするのが難しくなります。私はもっといろんな人や団体にまつりに携わってほしいです。そのために、みんなに知ってもらう情報を吟味し、増やしていきたいです。また今年の銀杏祭では、兼部メンバーのおかげで運動系や文化系の人たちとの交流が増えました。他団体との交流をもっと増やして、仲良くなっていきたいです。
大島 ぐっち(谷口さんのあだ名)には、まつり内部のことを考えたり、各団体と関わったりする中で、細かいことに気が付く委員長になっていってほしいです。
——最後に一言お願いします。
谷口 全ての団体、全ての学生と一緒につくり上げる大学祭にしていきたいです。そのためには、いろいろな特長を持ち、さまざまな方面で活躍するメンバーが必要です。私たちと一緒にまつりで青春の思い出をつくりましょう!
大阪市立大学大学祭実行委員会Twitterアカウント
@ginnann_staff
(出展元:Hijicho HP)